次期学習指導要領とプログラミングについて体験し、考えよう

次期学習指導要領とプログラミングについて

初めのセッションは本研究会のこれまでの歩み、目指す方向性を話し、次期学習指導要領について2日前に出た解説も合わせて、その社会的背景やこれまでの経緯、様々な動向についてをお話ししました。特に今回は県内外から初めて参加した方も多く、その趣旨も含めて理解し、モチベーションを上げてもらいました。


体験して、考えよう

iPadを使って、まずはScratch.Jrを体験です。初めての人は経験者にレクチャーを受けながら、思い思いにスプライトを動かしていきます。教科の学習に結びつけながら、もしかしてこれに使えるかも?と話しながら進めていきます。そのあとスクールでの作品や、授業用の教材の紹介などもしてもらいました。
そしていよいよSphero SPRKを使った体験活動。まずはドライブ機能を使って自由に動かし、そのあとプログラムしながら動かしていきます。設けたコースのクリアにチャレンジ、上手くいったところは大きな拍手と歓声です。少しずつプログラムを組み立てていき、最後は全体で披露。大学生も上手にコース上を走らせていました。
そのあとは実際に授業でどう活用するかをディスカッション、Keynoteにまとめて発表です。どんどん新しいアイデアが生まれます。


つながろう、専門家に聞こう

続いて「沖縄県マルチメディア教育研究会」の事務局長 宮城渉さんがスクリーンに登場。沖縄の研究会の歩みや、プログラミング教育についての取り組みの様子などを詳細に教えてもらいました。4年目を迎えた本研究会にとっては、24年続いている沖縄の取り組みの様子はとっても刺激になり、続けていくことの価値を教えてもらいました。今後も様々な形でコラボしていきたいです。
そして、京都から来ていただいた竹中章勝さん、プログラミング教育の伝道師のように、全国を飛び回っています。今日の体験の様子を踏まえ、その本質や教育的意義、実践事例などをとてもわかりやすく伝えていただきました。体験の中で感じた疑問や、見えてきた課題についてのヒントをたくさんいただきました。


今回は、今一番関心のある次期学習指導要領とプログラミング教育、というテーマだったので、参加者のモチベーションも高く、遠方からもたくさんきていただきました。先生をはじめ、民間で取り組んでいる人や、地域で子どもたちと取り組んでいる人、特別支援学校の先生、管理職、大学の教員、大学生、企業、ICT支援員、本当に多様な人たちが集まり、それぞれの立場で考え、意見を交わしたことはとても大きな一歩です。今後もそんなつながりをこの研究会から作り、少しずつ進めていきたいと思いました。